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在留資格とビザ
更新日:2021年5月22日
突然ですが、「在留資格」ってご存知ですか?
何となく聞いたことはあるけど、って方が多いのではと思います。
「ビザ」という単語は聞いたことがあっても「在留資格」はなかなか説明できない、という方もおおいのでは?
そこで今回は、よく混同されがちな「在留資格」と「ビザ」についてご説明いたします。
さて、海外に旅行された経験のある方は耳にされたことがあると思いますが、「ビザ」っていったい何のことだと思いますか?
ビザとは?
ビザというのは、海外に行くときに必要だといわれておりますが、同じように海外の方が日本に来る場合にも必要になることがほとんどです。
ビザは別名、「査証(さしょう)」と呼ばれることもあります。
外国人が入国するときに、入国するのがふさわしいかどうかの審査があり、そちらに通らない場合はビザも発給されません。
審査や発給は、日本国外にある領事館等で原則行われ、日本国内で発給されることはありません。
そしてここからが大切。
ビザを持っていることは、入国するために必要な要件のうちの一つにすぎません。
最終的な判断は入国審査官がその裁量で行うことになっております。
ということはどういうことかというと、有効なビザやパスポートを持っていても入国できない場合があるということです。
宗教上の理由からビザの発給をしない国もありますし、敵対している国家に対して発給しない場合もありますが、基本的にビザは、入国前に取得する必要があるものであることを覚えてくだされば十分だと思います。
例外として国家元首は、国際的な慣例によりパスポートもなく入国できる場合がほとんどですので、ビザを必要としません。
在留資格とは
これに対し、在留資格ですが、簡単に言えば「その国に滞在し続けるための資格」であるとお考え下さい。
在留資格を取得することでその国に滞在し続けるための証明ができると考えていただければ結構です。
ですので在留資格は、入国後に効果を発揮します。
入国前は「ビザ」、そして入国後は「在留資格」と覚えておくと簡単ですね。
ちなみにパスポートは「身分証明書」であると思ってください。
一般的には在留資格も「ビザ」として呼ばれることがほとんどですが、その話の内容により、ビザの話なのか在留資格の話なのか、認識しておくことが重要であると思います。
