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和歌山県最大の建設現場クラスターから再発防止を考える。
5~6月に合計35人の新型コロナウイルスの感染が判明し、和歌山県内最大のクラスターとなってしまった建設現場の話は記憶に新しいと思います。
和高屋面の市役所隣にある現場では、約70社、400~500人が従事する規模の現場で、さらにそのうち約200人が県外から通っているということが大きな問題になりました。
ここから作業人数がピークになる場面を迎えての感染の発生でしたので大きな影響を受けることは間違いありません。
そこで今回は、再発防止策についてまとめてみました。

まずは今回の建設現場の状況ついてお話しします。
骨鉄筋コンクリート造りで延べ床面積約1万4千平方メートルの予定です。
大ホールや小ホールを備える文化施設として建設されており、工期は今年の10月10日までを予定しています。
新型コロナウイルスに関してまず陽性が判明したのは、和歌山市に住む50代の会社社員でした。陽性が5人目まではすべて同じ空調会社に所属する人たちでしたが、その後内装や関連会社など作業の種類を超えて広がりを見せました。
今回の感染に関しては全員がイギリスで発見された、感染力の高い変異したウイルスに感染していました。感染の現場としては喫煙や会議の場が考えられているそうです。
現在、国交省の「建設業における感染予防対策ガイドライン」が発表されていますのでそちらも現場での感染防止に役立てる必要があります。
今回の防止措置では①朝礼の出席者を班長クラスの最小限に抑える②喫煙所のベンチを1列に並べ向かい合うことのないかたちをとる③大型扇風機で換気の流れを作る、といった措置を講じることになったようです。
建設業ではよくあることですが、現場から現場への人の流れが他業種と比べて比較的多い傾向にあります。ウイルスの感染に関しては検査だけでは防ぐことができない状況であるといえます。
手洗いやうがい、消毒はもちろんですが、屋内の内装工事や機械設備工事に移行した場合にはより一層の感染防止対策が必要となりますのでご注意ください。